ウィアード・フォックス(妖狐)
「黒き衣の女どもよ。我ら妖狐一族の力を侮るなかれ。たとえ体は朽ち果てようと魂は滅びず。
いつの日か貴様らを紅蓮の炎で焼き尽くしてくれる」
●背景
ウィアード・フォックスがいた世界は、古代日本に似ていましたが、 化け猫や化け狸、天狗や河童といった妖怪が実在する世界でした。 ウィアード・フォックスはそういった妖怪の一族のひとつである妖狐の一人です。
ディーヴァはこの世界を滅ぼすために、妖怪の仕業にみせかけて様々な事件を起こし、 人間と妖怪との対立を煽り、人間対妖怪の戦争にまで発展させました。 人間と妖怪双方が疲弊したところで、ディーヴァはとどめとして、封印されていた大妖怪の九尾の狐を復活させました。 復活の際にディーヴァの細工により九尾の狐は理性を失った凶暴な化け物となり、 人間妖怪問わず殺しまくり、この世界は滅びました。
ウィアード・フォックスをはじめとする妖狐たちは、 はじめはディーヴァに騙されて九尾の狐復活の儀式に協力していたのですが、真相に気づき阻止しようとしました。 しかしすでに遅く、儀式は完成してしまい復活した九尾の狐の最初の犠牲者となったのです。
そしてドラコニスによって拾われ、竜の傭兵となりました。 ウィアード・フォックスの使う妖術は様々な場面で仲間たちを助けることになるでしょう。
バージョンの姿は狐の耳と尻尾がついて狐色の髪の毛で、神主や巫女風の衣装を着ています。
●能力値修正
なし
●追加特徴
「動物変身/狐」(7CP)
狐の姿に変身することができます。ただし、煙を浴びると変身が解けてしまいます。
本来名称 | 出展 | 増強/限定 |
---|---|---|
(同名) | 百鬼夜翔・P61 | 特別限定:煙を浴びると変身が解ける-30%(-30%) |
「狐パック」(±0CP)
これは選択ルールです。 本来は狐に変身しても特殊な能力を得ることはできませんが、 GMが許可した場合においてのみ、狐変身時は下記の能力を有することにして構いません。 百鬼夜翔・P124の「姿パック」を参照してください。
能力名 | レベル | 消費CP | 掲載元 |
---|---|---|---|
暗視 | - | 5CP | ベーシック完訳版・P24 |
超嗅覚 | - | 8CP | 百鬼夜翔・P70 |
指向性聴覚 | 4 | 8CP | 百鬼夜翔・P70 |
打撃部位/牙(切) | 1 | 3CP | 百鬼夜翔・P72 |
忍び足 | 4 | 10CP | 百鬼夜翔・P74 |
複数の足(+2本) | - | 3CP | 百鬼夜翔・P76 |
追加移動力(安価) | 2 | 5CP | 百鬼夜翔・P75 |
支持肢がない | - | -25CP | 百鬼夜翔・P146 |
爬行姿勢 | - | -5CP | 百鬼夜翔・P148 |
言語障害 | - | -12CP | ベーシック完訳版・P42 |
●追加技能
技能名 | レベル | 消費CP | 掲載元 |
---|---|---|---|
〈演技〉 | 知力+1 | 4CP | ベーシック完訳版・P79 |
〈忍び〉 | 敏捷 | 2CP | ベーシック完訳版・P94 |
〈追跡〉 | 知力-1 | 1CP | ベーシック完訳版・P98 |
〈格闘〉 | 敏捷 | 1CP | ベーシック完訳版・P84 |
●格闘動作
なし
●妖術
ルールとしては、スーパーパワーに準じます。
[化ける](28CP) ―― パワーレベル:1(20CP)/精度レベル:敏捷(8CP)
他の生き物や人物の姿に変身することができます。 といっても幻によるものなので、姿や声を騙せても能力は得られませんし、機械など心のないものは騙せません。
本来名称 | 出展 | 増強/限定 |
---|---|---|
(同名) | 百鬼夜翔・P111、124 | 姿記憶不要+100%、変身中は他の妖術は使用不能-10%、 煙を浴びると変身が解ける-20%、木の葉を頭に乗せる-20%、 1日4回のみ-20%、余分に時間がかかる・2L-20%、 充電1時間-30%、心理効果-30%(-50%) |
[赤の狐火](26CP) ―― パワーレベル:2(14CP)/精度レベル:敏捷+1(12CP)
投げた木の葉を燃え上がらせ、目標に熱によるダメージを与えます。使用すると1点疲労します。
1ターン集中し、次のターンの始めに命中判定を行ってください。 命中すれば、2D6のダメージを与えます。弧を描きながら飛んでいくため、防御するのは困難です。 この術を防御するとき、「止め」「よけ」に-2のペナルティがかかります。
抜き撃ち値12、正確さ1、半致傷10メートル、最大射程20メートル。部位を狙うことはできません。
本来名称 | 出展 | 増強/限定 |
---|---|---|
(直接攻撃系妖術) | 百鬼夜翔・P101 | エネルギー=熱、曲射+40%、木の葉を投げる-20%、 疲労1点-5%(+15%) |
[青の狐火](6CP) ―― パワーレベル:1(2CP)/精度レベル:知力-1(4CP)
投げた木の葉が燃え上がり、光となって辺りを照らします。 光は青に限らず、他の色でも構いません。
本来名称 | 出展 | 増強/限定 |
---|---|---|
幻光 | 百鬼夜翔・P106 | 中心移動+40%、持続時間延長・2L+60%、 範囲拡大・1L+20%、木の葉を投げる-20%(+100%) |
●弱点
「アレルギー/煙」(-10CP)
煙でいぶされることに弱く、煙を浴びると生命力判定を行わなければなりません。 失敗すると知力と敏捷力に-4のペナルティがつきます。
本来名称 | 出展 |
---|---|
(同名) | 百鬼夜翔・P49 |
「好色」or「虚言癖」or「トリックスター」(-15CP)
妖狐の一族は他人を困らせることが大好きな連中です。 いずれか一つを選んでください。 ベーシック完訳版・P49および百鬼夜翔・P52の同名の特徴を参照してください。
●愛用品/イン・ザ・マーク
神木の木の葉を10枚収納しています。 これを用いると、妖術の判定に+1のボーナスがあります。
●装備
○A.B.F.(アンチ・バレット・フィールド)/ 3CG
銃弾に対する防御フィールド。
○イメージ・インデューサー/ 1CG
平凡な外見だと錯覚させる心理投影機。
○可変型ライト・ドラゴン・スーツ/ 2CG
精神エネルギーで強化された防護服です。 このキャラクターの場合、神主や巫女風の衣装の形をとります。 受動防御2、防護点2で、重量は2kgとみなします。
このスーツは他のものと違って特別製で、動物変身を使って狐になると その体型に合わせた形になります(見た目は毛皮になります)。 この特殊機能により、余分に1CG消費しています。
可変させるには、1ターンかかります。 集中の必要はなく、可変を念じたターンも通常通り行動できます。 しかし可変中は(数値的には)防具なしの状態とみなします。
○残りクロノジェム:4
●成長
妖術のパワーレベルを上昇させたり、限定の買戻しをすることができます。 ただし「木の葉を投げる」などの買戻しは、GMは認めないほうがいいでしょう。
「高速走行」(10CP/L)
まっすぐ走るときに限り、基本移動力を1レベルごとに2倍にできます。
狐に変身しているときにのみ有効です。 「狐パック」のルールを採用していない場合は、この特徴を取ることはできません。
本来名称 | 出展 | 増強/限定 |
---|---|---|
(同名) | 百鬼夜翔・P74 | 狐に化けているときのみ-50%(-50%) |
「跳躍力」(5CP/L)
ジャンプできる距離や高さを、1レベルごとに2倍にできます。
狐に変身しているときにのみ有効です。 「狐パック」のルールを採用していない場合は、この特徴を取ることはできません。
本来名称 | 出展 | 増強/限定 |
---|---|---|
(同名) | 百鬼夜翔・P75 | 狐に化けているときのみ-50%(-50%) |